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マレーシア不動産の概要

1) 物件タイプ概要

1. 住宅物件

戸建て

  1. テラスハウス(Terace House、連棟式)
  2. セミデタッチ ハウス(Semi-Detached House、2戸連棟式)
  3. デタッチ ハウス(Detached House、一戸建て)

<特徴>

  • 地元の人に一番人気ある住宅はやはり戸建てで、広さと価格はテラスハウス→セミデタッチ→デタッチと大きく、高くなります。テラスハウス(2階だて)で150㎡-250㎡、セミデッタッチで200-400㎡、デタッチで300-500㎡と広さは一般的にかなり大きくなります。
  • 住宅の中で、値上がり率が一番高いのはコンドミニアムより戸建て、特にテラスハウスです。戸建ては実需に基いた購入が殆どなので、地元の人を対象に転売もし易いといえます。ただし、賃貸に出す場合の利回りはコンドミニアムより低くテナントも多くないのが一般的です。
  • 戸建ても最近は、ガード+ゲート付き(専用ゲートと守衛付き)がセキュリテイ上良いということで地元の富裕層に人気となっています。

コンドミニアム又はサービス アパートメント

<特徴>

  • 日本のマンションに相当する住宅で、住宅地と言う地目の上に建てられたものがコンドミニアム、商業用地の上に建てられたものをサービスアパートと呼びます。実質的にはサービスアパートメントとコンドミニアムは同じです。
  • サイズは1ベッド(ルーム)、2ベッド、3ベッド、4ベッド以上とさまざまですが、一般的に1ベッドで40-100㎡、2ベッドで60-120㎡、3ベットで80-200㎡、4ベッドで200-500㎡と日本に比べかなり広いといえます。
  • マレーシアのコンドミニアムは、プール、ジム、24時間体制の警備、中にはテニスコートも完備しているものもあり、設備は立派です。特に常夏の気候の為、プールは年中利用し重要な施設となります。
  • セキュリテイ上、戸建てよりコンドミニアムの方が安心なので、日本人や他の外国人にはコンドミニアムが適していると言えます。
  • コンドミニアム投資をした場合の表面利回りは、一般的に5%前後です。

2. オフィス物件

  1. オフィス棟
  2. 区分所有
  3. ショップオフィス

<特徴>

  • 投資用にオフィスも上記の通り幾つかのパターンがあります。予算の大きい方にはオフィスを一棟投資も検討出来ると思います。オフィス棟を区分所有(100-1,000㎡程度)で分譲するケースもあり、予算が小さい投資家に向いていると言えます。また地元のでショップオフィスと呼び、ショップとオフィス兼用の2-4階建て連棟式の物件を1戸単位又は一棟単位で購入する事も可能です。
  • オフィスの表面利回りは、一般的に5-8%です。
  • 人口が増え、高度経済成長を続けるマレーシアでは、オフィス市場は活況を呈しています。今後外国企業もKLやジョーホール、ペナンで増えることが予想され、オフィスの供給も活発です。供給過剰の面も出て来ており、物件の選別が重要です。

3. 商業物件

  1. ショップ ロット
  2. ショップ オフィス
  3. モール一棟

<特徴>

  • 今後10年間で所得倍増を目指すマレーシアなので、毎年消費は伸びており、商業物件投資は有望と言えます。
  • 場合によっては、ショッピング モールの中の店を区分所有で買う事も可能です。人気のあるショッピングセンターでは、高価な家賃収入を得る事が出来、毎年の様に家賃も上げる事が出来る為、投資対象としては有望です。
  • ショップとオフィスを兼用したショップ オフィスを一階だけとか、2~4階までまとめて一棟買うとかの投資もあります。
  • 商業投資物件は、人気が出てくると急激に物件価格があがるケースもあり、地元ののプロの投資家の間で人気があります。ただし住宅投資に比べて投資額が大きくなり、銀行ローンの掛け目も低くなります。潤沢な現金を持つ投資家に合っているのが商業物件投資といえます。
  • 法人の不動産投資や不動産ファンドの投資先としては、ショッピングセンターの一棟投資も魅力的です。事実、シンガポール系のキャピタランド(Capitaland)やマレーシア国内の機関投資家も積極的にショッピングモールに投資しています。現在、モールとしての利回りは6-8%程度で、投資の回収先としてREITファンドがぞくぞくと出て来ています。マレーシアには現在上場しているREITファンドが16本あり、今後も増えると予想されます。