マレーシアと日本の不動産市場の違う点
上記3)の説明の通り、現地は車中心社会と言う事、更に都心は常に渋滞すると言う事から都心に住む現地人は大変限られます。彼ら、特に富裕層、は郊外の車のアクセスが良く、住環境の良いエリア、物件に住みたがります。都心には現地人の実需が殆ど無いと言えます。
都心に住むのは都心にオフィスがある外国人駐在員に限られ、都心の物件では夜明かりがついて無い物件も多数見受けます。都心に住む外国人は石油、天然ガス企業、更に銀行、保険会社等の金融機関、商社になりますが、外国人駐在員全体の中で数的に余り多いと言えません。それは前述の通りKL駐在の外国人(日本人)が製造業関係の人、郊外に勤務地を持つ人が大半と言う事情の為です。
金融、商社関係の外国人駐在員が大半のシンガポールや香港とKLが大きく違う点です。KLに国際金融特区を作り金融業を育てようとする国策はありますが、かなり時間が掛かる(最低3~5年)事、更に都心には既に賃貸目的の投資物件が沢山ある事から都心の物件選びは慎重に行う事が必要です。