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マレーシアと日本の不動産市場の違う点

2) 現地人の志向:「賃貸より購入する」

マレーシアには現在贈与税、相続税がありません。親から子供への資金、資産移動はほぼ自由と言えます。上記1)の通り不動産は上がるものと言う認識を皆持っていますので、子供がRM2,000(約6万円)程度の家賃を払っているとすると、「賃料を払うのは勿体無いので買いなさい。頭金は出して上げるから」と言うケースがかなりあります。お金の持ちの親であれば全額出すと言うケースもあります。

現地人は物件を所有したいと言う意識が強く、可能であれば賃貸で無く出来るだけ購入しようとします。また大卒の新入社員の給与レベルが、RM2,500~3,000/月(約7.5~8.1万円、RM=27円)ですので、払える家賃としてはRM500-700/月です。現地人が借りる物件としては安い物件にほぼ絞られます。日本人(外国人)が購入出来る物件(RM1,000,000、約2,700万円以上)のテナントは殆どが外国人駐在員になります。

従って外国人駐在員が住むエリアで、住みたい物件で無いと賃貸が難しいと言う状況があります。事実、現地賃貸事情を良く理解せずに物件購入した日本人が賃貸で困っているケースをかなり見受けます。