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マレーシア基礎情報

2) 経済成長率、インフレ率、コロナ後の見通し

 以下が過去8年の経済成長率とインフレ率になります。

14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年(予)
成長率 6.0% 5.0% 4.2% 5.9% 4.9% 4.4% -5.6% 5.3%
インフレ率 3.2% 2.1% 1.8% 3.6% 1.3% 0.7% -1.2% 1.5%

 マレーシア経済を集約すると安定した成長と低いインフレ率が特徴と言えます。失業率も過去15年以上3.5%以内で安定していました。コロナ禍でロックダウン状態になった2020年年央に最大5.4%程度の失業率になりましたがそれをピークに減少傾向に入っています。

 マレーシア経済のもう一つに特徴は、活発な貿易と長期的な貿易黒字です。1996年以来2020年まで継続して貿易黒字を継続し、2019年の黒字額は約2兆8500億円程度になっています。主要輸出品目は、電気・半導体製品や石油化学製品と言った製造業、原油と天然ガス、更にパーム油、木材等の資源関係となっています。

 多民族社会で、英語、中国語、マレー語(インドネシア語と類似)を操るマレーシアの人的資源が活発な貿易に貢献しているとも言えます。

 更にマレーシア政府の経済政策の特徴は近年の所得倍増計画です。マレーシアの一人当たりGNPは、2008年)US$7,221->2013年)$10,900->2019年)$12,487と確実に上昇を続けており、2025年には先進国家の目安である15,000米ドルへ達するであろうとされています。これは世界銀行も達成可能と認めています。

 マレーシア政府は、高所得国家達成の為に付加価値の高いIT、金融、ハイテク産業等への経済構造のシフトを進めています。