マレーシアの国家目標は、2020年に先進国家入りし、それまでの10年間で所得を倍増しようというものです。人口は若い人を中心に毎年2%以上で増えていますので、10年間で20%、2010年の約2,900万人の人口が約3,500万人になる事を意味します。1人当たりGDPで2008年のUS$8,000から2020年のUS$16,000が目標で、2013年時点でほぼ計画とおりに推移しています。
上記の状況下で、マレーシアでは国内消費が好調で、今後も当面この傾向が続くと思います。更に現地人の日本の文化や料理に対する関心が高い事もあり、現地でジャスコ、伊勢丹、ダイソー(100円ショップ)、ユニクロ等の日本の流通企業が成功しています。KLの豪華モール(パビリオン)の6階は東京ストリートと言う日本食レストラン等を約70店舗集めた商店街があり人気となっています。
今までマレーシアに進出した日本企業は殆どが電気、半導体関係を中心にした製造業でした。中国に比較して人件費の上昇も急激で無く、部品関係の調達も容易で、物流面でもアドバンテージがあるマレーシアは、継続的に日本の製造業の進出先となっています。人手不足の状況も出て来ていますが、今後日本の製造業が大きくマレーシアを離れる事は無いと思います。
今後、更に流通やサービス業、他の産業のマレーシア進出が進むと思われます。ユニークな業種としては、不動産開発業があります。三井不動産は現地の開発会社(E&O社)と合弁で現地富裕層と外国人向けに高級コンドミニム開発に乗り出しました。更にKL国際空港の近くにアウトレットモールを2014年末にオープンさせる事も決まっています。三井不動産のマレーシア進出に関しては、弊社で過去4年に渡りお手伝いをさせて頂いています。他の不動産開発会社もマレーシア進出を進めていると聞いております。
日本で不動産を所有する法人企業や不動産投資ファンドの日本からマレーシアへの不動産資産の入れ替えも今後進むと考えられます。住宅だけでなく今後はオフィスビルや商業物件の投資も増えると思います。
弊社は以下の内容で、日本企業様のマレーシア進出のお手伝いをさせて頂いております。