マレーシアは石油や天然ガスを輸出する資源国家です。現在の国家予算の約半分はマレーシアの石油公社(Petronas社)の税収と配当に賄われています。資源国家ゆえに国民や企業から高い税を集める必要がないと言う恵まれた国がマレーシアです。
マレーシアに居住することで、安い税金の恩恵を受けることが可能です。また、きちっとした対策を取れば節税も可能です。以下に税金毎に説明致します。
現在マレーシアには住民税がありません。MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)ビザを取得しマレーシアに長期滞在する人達は、税金を払う事無くマレーシアのインフラや公共サービスを利用している事になり大変有りがたい話です。
節税案:MM2Hや永住権を取得して日本から現地へ住所を移す事で、日本での住民税を払う必要が無くなります。
これも日本と比較すると格安です。都市や住宅地か商業用地かにより税率は変わって来ますが、一般的な100平米程度のコンドミニウムを所有した場合、年間RM1,000(約30,000円)が目安です。
節税案:物件価格が下落傾向にあり、固定資産税が高い日本で不動産を保有するのでなく、物件価格が上昇傾向にあり、固定資産税が格安のマレーシアで不動産を保有する方が節税になり、効率的な不動産投資になるとも言えます。下記の通りマレーシアでは相続税や贈与税はありません。
これもマレーシアにありません。現地人の金持ちは相続対策で頭を痛めるという事はありません。日本人がマレーシアで不動産を取得しても現地で相続税や贈与税は発生しません。ただし日本の居住者の場合、マレーシアの資産に対しても日本で相続税や贈与税が発生します。
節税案:MM2Hをご夫婦で取得して10年以上マレーシアで生活し日本の非居住者となった場合、夫婦間で発生する相続税や贈与税は一部免除となる可能性があります。(詳しくは国際税務の専門家にご確認下さい)
法人の場合、最高税率が24%となっています。RM500,000以下の利益に対しては19%だけの課税です。
節税案:国際的に事業展開する企業であれば本社をマレーシアに移転し、節税する方法も考えられます。(詳しくは国際税務の専門家にご確認下さい)
日本国内の高い所得税、相続、贈与税対策として富裕層の間で、「日本の非居住者になる」と言う選択肢が色々と検討されています。現行の税制では、相続人と被相続人が日本の非居住者となり10年以上海外に滞在した場合、海外資産に関しては日本の相続税、贈与税が免除となると定められています。日本の非居住者の定義は曖昧な部分もあるようですが、以下が主要点となります。
日本人の生活場所や資産保有地もグローバル化する傾向にあり、「日本の非居住者になる」という選択も検討の価値があるかと思います。詳しくは国際税務の専門家にお尋ね下さい。また弊社ではその分野の専門家をご紹介する事も可能です。ご気軽にお問い合わせ下さい。
マレーシアは2020年を目標に先進国家入りを目指す高度成長中の新興国です。10年間で所得倍増を目指し、人口も若い人を中心に2割程度増える見通しです。この様な状況に国ではもう日本では出来なくなってしまった様々な資産運用(資産形成)が可能です。
マレーシアでお金を使う:一番の資産運用
マレーシアを利用した資産運用の一番は、「マレーシアでお金を使う」です。
日本に比べ物価が大体1/3のマレーシアですので、日本で使うお金をマレーシアで使うと3倍の価値になります。20万円の年金で、60万円位の価値を得る事になります。特に日本の年金生活者は、マレーシアにロングステイして現地でお金を使うとこのメリットを受ける事になります。
定期預金金利:1年2.8-3.2%程度、金利に課税無し!
次に確実な資産運用の一つが「マレーシアの銀行預金を活用する」です。
現在マレーシアの銀行金利は1年定期で3-3.2%程度、5年定期にすると最大4%程度まで金利が付きます。(銀行金利は常に変動し、銀行により異なりますのでご注意下さい!)有り難い事に現在は金利収入に税金が掛かりませんので、金利収入は丸々本人の収入になります。
しかもマレーシアは預金保護制度もあり、1行でRM250,000(RM1=30円で750万円)まで保証されています。10行を使えばRM2,500,000まで預金保護がある事になります。マレーシア中央銀行の監督は厳しくマレーシアで今まで倒産し取り付け騒ぎになった銀行は無く、マレーシアの銀行預金は安全と言えます。
ただしマレーシアで銀行口座を開設するには、MM2Hビザや就労ビザ等の現地ビザが必要になります。パスポートだけでの口座開設は出来ません。
銀行預金以外の金融商品1:生命保険の長期積み立てで、5%以上の複利運用可能
マレーシアにも保険会社が販売する長期積み立て型預金もあり、複利5%程度で運用が可能です。
銀行預金以外の金融商品2:不動産投資信託(REIT)
不動産投資信託(REIT)には、現在16社が上場し、配当利回りは税引き後で5-8%です。課税は10%の源泉のみとなっています。配当が確実で市場で何時でも転売可能なマレーシアREITはお勧めの金融商品と言えます。
オイル・パーム農園投資:マレーシア農産物で最も競争力が高いヤシ油
ヤシ油の原料となるオイル・パーム産業は、マレーシアの農業で一番競争力があり、高収益を上げています。マレーシアの大手財閥企業であるサイム・ダービー(Sime Darby)社やIOI社といった企業が、オイル・パーム農園経営で巨額の利益を得ています。
オイル・パーム農園開発会社のゴールデン・パーム(Golden Palm)社等は、収益権を証券化し、投資家に収益を還元する商品を販売しています。最初の6年間は6%の配当保証、7年後からは最低9%の配当を保証しています(CPO価格が、トン当たりRM1,500以上の場合)
不動産投資:キャピタルゲインが狙らえ、外国人でも現地でローンが可
マレーシアが今後所得が大きく伸び、若い人の人口が増える事を考えると不動産投資は有望です。隣国のシンガポールの不動産が日本の価格並に上昇したことに比べてマレーシア不動産がシンガポールのまだ1/5-1/4程度である事を考えると、今後も十分にキャピタルゲインを狙える市場と言えます。外国人でも住宅ローンが組めると言うメリットもあります。