マレーシア不動産をトータルでサポート!
(クアラルンプール、ジョホール、ペナン)
MM2Hは22年の実績、留学もサポート
(03)6661-7683 営業時間  10:00~18:00(日祝祭は休業)〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町14-6 水口ビル3F
アパマンショップ
※ レート: 1RM = 32.04円 (2024/03/26 10:36 現在)

ホーム > 社長コラム > マレーシアでの子育て体験 「マレーシアでの教育のメリットと注意点は?」 「何時からインター校へ入れるべきか?」

社長コラム

マレーシアでの子育て体験 「マレーシアでの教育のメリットと注意点は?」 「何時からインター校へ入れるべきか?」

2016年04月04日 17:48

 

私の本(日本脱出先候補国No.1マレーシア、筑摩書房)でも書きましたが、私は子宝には恵まれ5人の子供がいます(残念ながらお金の運は余り無い様ですが。。)皆、マレーシアで育ち、長男は今年3月に日本の大学を卒業しました。卒業を機会に彼にマレーシアと日本で学んだ学校体験を基に、「マレーシアと日本の社会の違い」「マレーシアで学んで良かった点と注意点」「インター校へ入るタイミング等」色々と聞いて見ました。皆様の参考になるかと思い、このコラムに投稿する事にしました。

 

まず彼の辿った学校履歴からお知らせします。

1)5歳でペナンのインター校に入学(直ぐに英語は上手になりました!)

2)9歳の時にペナン日本人学校に転校。中学2年まで日本人学校在籍

 * インター校に3年程通い日本語が弱くなり、態度や価値観が欧米的になり過ぎ 

   と感じ、日本に馴染めない子供なると思い親の判断で転校を決意。

 * 最初の6ヶ月は日本語家庭教師を付けて日本語をキャッチアップ

   6ヶ月で日本語もほぼ問題無しに。態度や価値観も大きく日本的に転換!

3)中学3年生から現地私立高校に入学。英語とマレー語で授業受ける

 * やはり6ヶ月程度で英語の授業に馴染む。マレー語も習得

 * 日本人学校で5年学び、15歳と言う年齢の為、日本人学校と現地校の違い、

   良さと欠点も理解出来た様子

4)高校3年は現地のカレッジの大学予科コース

 * 授業は英語で英国やオーストラリアへ進学するコース

 * 大学進学は欧米も可能でしたが、本人は日本の大学帰国子女コースを選択

 * 日本の大学進学の準備は進研ゼミをマレーシアで受講し準備

 * 帰国子女はセンター試験免除で、英語や専門科目の基礎テストと面接で選別さ

   れ、英語が得意な生徒には有利な面もあり。(大学の選択は限りがあります)

 * 高校3年時点で、日本語が第一言語、英語はネイテイブレベル(TOEIC満点)、

   マレー語堪能、中国語も日常会話が可能になりました。

5)日本の大学(理工学部)卒業し、日本企業に就職

 * 4年間バイトをしながら日本の社会の現実も見ながら卒業

 * 日本の良い点、欠点もはっきり理解できる様になり、日本企業のグローバル化

   に貢献したい、出来ると張り切っています。

  日本のメーカーのエンジニア職の選択もありましたが、彼は日本の大手語学学校の英語の教師の道を選びました。親としても彼の語学力や国際性が役に立つ適切な職場選択と思いました。

 

次にマレーシアで学んで良かった点や注意点は以下の様に纏めれます。まず良かった点としては以下の通り。

1)毎日の生活で英語、中国語、マレー語が使われ、テレビでも街中でも多言語が聞こえて来るので、言葉を生活の中(現場)で実践的に覚える事が可能。

2)多民族社会で色々な人種や宗教の人が居るので、毎日の生活の中で異文化体験、異文化コミュニケーションを経験出来る。

3)外国人と接する事への恐怖感や違和感は無くなり、逆に外国に対して色々と興味を持つようになる。

4)日本の良さ、欠点もよりはっきりと理解出来る様になる。

 

次に注意点は、

1)                 日本人的な気遣い、先輩や目上の人への敬意の表し方など日本人らしさが身に付きにくい。

2)                 日本ほど競争が激しく無い為、競争心や向上心が欠ける傾向がある。

3)                 部活が少ない為、チームワーク、忍耐、継続性の重要さ等を学べる機会が少ない。

 

これからマレーシアでの教育を考える人達へのアドバイスとしては、

1)                 少年時に語学や国際感覚を身に着ける上ではマレーシアは最適な国と思う。

2)                 インター校への入学に際して余り英語力不足を心配する必要は無い。子供語学吸収能力は高い。最初から高い英語力を求める必要な無く、学びながら英語力を高める考え方が必要。

3)                 インター校への入学は、中学からでも十分。それ以前は日本の学校やマレーシアの日本人学校で日本語の基礎や日本人の良い点を吸収した方が将来的に本人に取りメリットが多い。

4)                 大学の進学は、日本の帰国子女又は欧米の進学がお勧め。マレーシアの大学より先進国の学位の方が価値が高く、就職でも有利。マレーシアで英語を身に付ければ日本でレベルの高い大学に入る事や欧米の進学も可能になる。

 

以上は私の息子の意見ですが、私ども会社としてもかなり多くの留学をサポートして来て感じるのは、インター校へ入れるタイミングは子供の将来を良く考えてから決めるべきと言う点です。

 

もし将来日本へ帰る積もりで育てるとか、日本人としての基礎を持ちながら海外で活躍できる人材にしたいと言う事であれば、幼少期特に小学生位までは日本の学校又はマレーシアの日本人学校を検討すべきと思います。

 

勿論将来日本へ帰る事は一切考えず、兎に角子供を海外に送り出したいと言う家庭であれば、早い内からインター校が良いと思います。(ただしそういう判断をした場合は、子供はまず間違い無く日本語が弱くなると思いますが。。)

 

早く子供をインター校に入れないと英語を覚えないのでは無いかと心配するご両親は多いと思いますが、子供の語学吸収能力は大人と比較にならない程早いので、子供は2ヵ国語、3ヵ国語は入ると考えて良いと思います。

 

逆に早くインター校に入れた場合のデメリット(日本語が弱くなる、態度や価値観が日本人的でなくなる点)も良く考えるべきと思います。

 

今、世界中から日本人の規律、協調性や向上心の高さが注目され、日本から学ぼうとしている国が増えています。せっかく日本人として生まれたのであれば、その素晴らしい国民性を失うこと無く、国際的に活躍出来る子供に育てた方が子供に取りメリットは多いと私は信じます。学校とは単に勉強を教える所だけでなく、子供に価値観や態度を植え付け、将来まで大きく左右する存在である事は知るべきと思います。


関連カテゴリ: マレーシアでの子育て編