マレーシア不動産をトータルでサポート!
(クアラルンプール、ジョホール、ペナン)
MM2Hは16年の実績、留学もサポート
(03)6661-7683 営業時間  10:00~18:00(日祝祭は休業)〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町14-6 水口ビル3F
アパマンショップ
※ レート: 1RM = 28.24円 (2018/01/23 09:02 現在)

ホーム > 社長コラム > マレーシアの最新政治、経済状況

社長コラム

マレーシアの最新政治、経済状況

2015年09月23日 18:58

ご存知の方も多いと思いますが、現在マレーシアは経済的、政治的に試練に立たされています。

経済的には、マレーシアは石油と天然ガスを産出する資源国家である為、近年の原油安はマレーシア経済にはマイナスに働く部分も多く、経済成長率も鈍化し、また2015年から消費税に相当するGST6%)がスタートし、マレーシア経済の牽引役である国内消費にも水を差しています。

政治的には、政府系投資家会社の1MDB社の過剰な海外投資による12千億円に及ぶ巨額負債。海外投資に関する不透明な資金の流れ、前回2013年の総選挙前に、ナジブ首相の個人口座に780億円程度の資金が振り込まれている事実が発覚。(ナジブ首相は中東の国からの政治献金と釈明)これらのニュースが国内外のマスコミに頻繁に取り上げられ、ナジブ首相の大きなスキャンダルになっています。

こららのニュースと、アメリカの利上げ観測が相まって、マレーシア リンギは外国為替市場で売り込まれて、対米ドルでは歴史的なリンギ安となっています。(直近でUS$=RM4.2程度とそれ以前に比べ4割程度のリンギ安)円に対しても32-34円程度で推移していたリンギが、28円程度に円高となっております。

今後マレーシアがどうなっていくのかご心配をされる方も多いと思い、私も過去も振り返りながら色々と考察して見ました。(私は過去24年マレーシアにおり、1997年のアジア経済危機、2008年のリーマンショックを現地で経験しています)結論的には、現在の経済的な問題はアジア経済危機程のインパクトは無く、政治的な問題も遅かれ早かれ解決の道へ向かうのでは無いかと思います。理由は以下の通りです。

1.マレーシア経済が、資源依存の経済から既にかなり脱却しており、製造業、サービス業(特に金融と観光産業)にシフトしている。GNP対比でサービス業は既に50%を裕に超えており、製造業も24%程度。資源産業の比率は18%程度です。(アジア経済危機の時は27%程度)

2.リンギ安で逆に輸出産業、観光産業等はメリットを受ける業種も多い。

3.アジア経済危機の時に比べて、現在の外貨準備高は6倍に増加。現在の不良債権比率は1.2%程度とアジア経済危機の14%程度と比較して非常に低い。銀行の資金も潤沢で金融危機が起こる気配は見えない。

4.2015年の経済成長率予想は、4.55%程度を予想しており不況とは言えない。アジア経済危機の時は、翌年の経済成長率は-7.4%、リーマンショックの翌年2008年は-1.7%の成長率でした。

5.MDB社の負債は1.2兆円程度ですが、資産は1.6兆円程度あり、資産を売却する事により負債は帳消しにする事が可能で、既にマレーシア政府はその資産売却を進めている。

6.スキャンダルの内容とスケールからして、ナジブ首相は早かれ遅かれ、退陣に追い込まれると思われ、それをきっかけに政治改革が進むと思われる。政治改革と共に外国投資家も戻り、リンギも回復し経済が回復する事になると推測される。

勿論、退陣が遅れる、最悪2018年の総選挙まで遅れる可能性も否定出来ません。但し今回のスキャンダルが国内だけの問題で無く、アメリカ、サウジアラビア、スイス、シンガポールを巻き込んだ国際的なスキャンダルになっている為、早期退陣は免れないのではと思われます。

マレーシアは、1957年の英国からの独立以来58年間、与党(BN党)が政権を維持しています。ナジブ首相は、第二代首相のアブデウラ・ラザ首相の息子で2世議員です。これだけ与党が長く政権維持し、元首相の息子となれば、ナジブ首相の中で独裁的な言動も許されると言う意識があり、1MDBの問題や巨額資金の私的受領が起きたと思います。

ナジブ首相の言動を見ていると、私は1970年台の田中角栄首相とロッキード事件を思い出してなりません。田中首相と言う稀に見る強いリーダーの基、権力の拡大、暴走が進み、遂にロッキード事件を起し、国際問題に発展。首相が逮捕、実刑判決に至る。同じ様な道をナジブ氏が歩んでおり、首相の退陣と共に政治改革と清浄化が進む、民主主義が前進するのでは無いかと私は思います。

地震に例えるならば、アジア経済危機は震度が6程度、リーマンショックは3程度、今回の経済危機は4程度と言うのが私の体感です。過去の経験からして、人口増加と所得増加が続いているマレーシアは、経済危機の後V字回復する事が一般的で、不動産市場も12年程度下落しても、それから毎回反転しています。今回の危機も同じ様なパターンを辿るのでは無いかと私は考えております。

今のリンギ安、不動産市場安は日本の投資家、購入者に良い投資のチャンス(バーゲン・ハンテイングのチャンス)を与えてくれているのでは無いかと考えます。以上は私のあくまで個人的な見解ですが、何かお役に立てる内容があれば幸甚です。

 

Cosmos Plan Sdn. Bhd. 社長 石原 彰太郎


関連カテゴリ: 経済、不動産関連